プラモデルの町・静岡市の新名所
世界中に熱狂的なファンを持ち、累計販売数が8億個を超えるガンプラ(ガンダム・プラモデル)。その生産拠点・バンダイホビーセンター(静岡市)の新工場「BHCPDII (BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE)」内に9月2日、体験型ミュージアムがオープンする。

静岡鉄道「長沼」駅(副駅名:バンダイホビーセンター前)から徒歩すぐのBHCPDII MUSEUM
静岡市はバンダイに加え、ミニ四駆やラジコンが国際的な人気のタミヤなども本社を構え、国内のプラモデル出荷額の8割を占める。市も「模型の世界首都・静岡」をアピールするため、駅や観光名所にプラモニュメントを設置。組み立て前のパーツが「ランナー」という枠につながる状態をモチーフにした案内板や公衆電話、郵便ポストは、インスタ映えすると人気だ。
「BHCPDII MUSEUM」のエントランスには、実物大ガンダムのプラモニュメントが登場。頭部だけで幅14×高さ3.5メートルもあり、プラモデル好きには外せない観光スポットとなりそうだ。

大迫力のプラモニュメントは正式名「地球連邦軍 白兵戦用モビルスーツ RX-78-2 ガンダムVer.2.0. 1/1スケール マスターグレードモデル」

裏の通路にあるパーツリストや組み立て方のパネル。【準備するもの】として「4m級のニッパー」と書かれているなどユーモア満点

(上)静岡駅南口にある「世界の模型首都・静岡」プラモニュメント(下)駅構内の公衆電話もランナー風など、市内に15種類設置してある
プラモデザイナー体験をしながら製造工程を学ぶ
BHCPDIIは「プラモデルの価値のデザイン」をテーマとし、ミュージアムではものづくりの魅力を幅広い年代に発信していく。
プラモデルの製造工程や、バンダイが独自に開発した1枚に最大4色のパーツを同時成型できる多色成型技術などの解説のほか、貴重な模型設計図やデザイン画、金型も展示。ガンプラ愛好家ならば、時間を忘れて見入ってしまう。

多色成型機が1日に生産できるガンプラ4000体が並べられたコーナー
最大の売りは、「ラボラトリーエリア」でのプラモデザイナーテストだ。パーツや色を自分好みにカスタマイズして、金型設計やパッケージなどデザイン工程を一通り体験。その出来栄えを5段階で評価される。
ファミリーで楽しめるようにガンダムだけでなく、プラノサウルス、リシェッタから選べる。完成したボックスアートや採点結果を印刷したシール、射出成型機の実演で製造されたランナーをお土産として持ち帰れるのもうれしい。

ガンダムは頭や腕、体、腰、脚の大きさや長さ、太さなどをカスタマイズできる
新工場内も見学可能で、ものづくり精神を育む
ミュージアムは新工場の見学コースを兼ねており、展示順路の所々に設置されたガラス面から4色射出成型機や天井搬送台車などが稼働する様子も眺められる。新工場ではプラスチック成型からパッケージ封入までの全工程を完結でき、従来比35%増産を実現するという。
BANDAI SPIRITSの榊原博社長は「BHCPDIIによってガンプラの世界的な品薄を解消するとともに、プラモデルの文化を静岡から世界へ発信していきたい」と抱負を述べた。見学・体験は完全予約制で、所要時間はおよそ90分。展示とプラモデザイナーテストは英語にも対応しているので、インバウンドにも人気を呼びそうだ。

ミュージアムの展示エリアから工場見学が可能。手前のショーケース内は、プラモデザイナーテストで選択できるプラノサウルスのティラノサウルス(左)、ガンダム(中央)、30 MINUTES SISTERSのリシェッタ(右)

バンダイが誇る4色射出成型機。手前はザク、次はホワイトベースをほうふつさせるカラーリングだ

ミュージアムの最後にあるギャラリーでは、来場者限定グッズも販売している
BHCPDII MUSEUM
- 住所:静岡市葵区長沼500-15
- 開館時間:午前9時~午後5時30分 ※完全予約による来館日時指定制
- 休館日:日曜日、月曜日、祝日、年末年始など
- 料金:13歳以上=2860円、6~12歳=1100円
- 公式ホームページ:https://bhcpdii.bandai-hobby.net/
- アクセス:静岡鉄道「長沼」駅から徒歩3分、JR東海道線「東静岡」駅から徒歩8分
取材・文・写真=ニッポンドットコム編集部
©創通・サンライズ ©BANDAI SPIRITS ©BANDAI SPIRITS 2021
バナー写真:BHCPDII MUSEUMのエントランスに飾られる実物大ガンダムのプラモニュメント







