boboh5boboh5

ひじき: 国産は貴重品!家庭料理に出番が多数 黒さ際立つ素朴な海藻

Ad

ひじきはホンダワラ科ヒジキ属の海藻で、北海道南部から九州南端まで、日本海側の一部を除く広い範囲の岩場に生息している。旬は3~5月。1メートルほどに伸びた株を、再び生えてくるよう根を残して刈り取る。

(PIXTA)
(PIXTA)

収穫期は春だが、多くは乾物として一年中出回る。採取後は天日に干し、洗って蒸し上げる。生のまま蒸すか煮る産地もある。その過程で茎から出た芽の部分が取れてしまうため、茎は「長ひじき」、芽は「芽ひじき」と分けて商品化されることが多い。海で生息しているひじきは褐色だが加熱して乾燥の工程を経ると真っ黒になる。古い文献では「鹿尾菜」と漢字表記されているのは、芽ひじきが鹿の尾のように見えることから。

(PIXTA)
(PIXTA)

縄文時代から食用とされ、奈良時代は神への供物だったひじき。平安時代の法令集「延喜式(えんぎしき)」には、朝廷への貢ぎ物に選ばれたと記されている。また、江戸時代の料理書には、ひじきの調理法として「にもの、あへもの」とあり、当時すでに現代と同じように食べられていたと分かる。

三重県産・長ひじきの乾物(写真提供:農林水産省ウェブサイト)
三重県産・長ひじきの乾物(写真提供:農林水産省ウェブサイト)

古くから食べられてきたひじきだが、生育環境の変化や漁獲者の減少により、国内生産量は減少している。現在、国内で流通するひじきは9割近くが韓国・中国産だ。

栄養的には、他の海藻類と同じくカロリーは低く、ミネラル類と食物繊維が豊富。一方、比較的高い濃度で無機ヒ素を含むことから、ひじきを食用としないよう制限する国もあるが、農林水産省によると乾燥ひじきを水で戻し水洗いすることで、5割程度減らせる。ゆでこぼしすれば9割減になる。これまでに食品を通じたヒ素摂取が健康に影響を及ぼした例もなく、毎日大量にひじきを食べない限り問題はない。

ひじきはどんな食材とも合い、江戸時代から伝わる通り、煮物や和え物によく使われる。ひじきを使った料理は家庭的なものが多い。

定番はこれ!ひじきを使ったお料理をまとめました
→「地味ながら滋味深い…“おふくろの味”を思わせる ひじきのお料理コレクション

取材・構成:イー・クラフト

バナー写真:水戻しした芽ひじき、奥は乾物(PIXTA)

Ad
あなたにおすすめ
src

「生」も「干し」もうま味たっぷり:椎茸のお料理コレクション

干し椎茸は、かぶる程度の水に半日ほど浸すとふっくら戻る。この戻し汁を椎茸出汁(だし)と呼び、汁物や煮物に使うと、濃いうま味を楽しめる。香り高さと歯ごたえが魅力の生椎茸は、焼き物や揚げ物に向く。

src

室生寺 弥勒菩薩立像:六田知弘の古仏巡礼

両手、天衣、装身具など、すべて一材から刻まれた室生寺で最古の菩薩像。幼児が未来を見つめるような尊顔に、いつまでも手を合わせていたくなる。

src

みそ汁だけじゃない!味わい深い「味噌」のお料理コレクション

味噌は北から南までどこでも造られている、地方色豊かな調味料。各地の特産物と結びつき、さまざまな伝統食・郷土食を生んでいる。

Ad
src

味噌(みそ):大豆を発酵・熟成させた和食の基本調味料 

味噌は、日本を代表する発酵調味料の一つ。個性あるご当地味噌が全国で造られているので、食べ比べて好みの味を探すのもいい。

src

映画『愚か者の身分』:闇バイトに手を染めた男たちの絆を“ラブコメの名手”永田琴監督が描く

9月に開催された韓国の釜山国際映画祭で「最優秀俳優賞」に輝き話題となった『愚か者の身分』が全国公開。北村匠海、林裕太、綾野剛の3人が受賞する異例の結果だったが、これは小説を映画化する際に監督の意図した狙いが見事に的中した評価だと言える。永田琴監督に話を聞いた。

src

【書評】木箱が華麗に“変身”:パイザー真澄著『Chabako-茶箱 インテリア茶箱 究極の収納アート』

幕末・明治時代から日本茶を船で輸出するために作られた「茶箱(ちゃばこ)」。杉材の木箱だが、美しい布地や織物を纏(まと)うことで家具やアート作品に変身する。本書は“インテリア茶箱”の誕生と伝統的な茶箱づくり継承の物語である。

src

一片の皮を添えるだけで爽やかに香り、素材を引き立てる:柚子のお料理コレクション

黄色い柚子の皮を一片添えるだけで、爽やかな香りと華やかな彩りが加わる。ちょっと上品で気の利いた料理に見せる、柚子の魔法。

src

映画『おーい、応為』:北斎と娘の触れそうで触れない“粋”な距離感 永瀬正敏×大森立嗣が語る

江戸時代の天才絵師・葛飾北斎には、その画才を受け継ぐ娘がいた。父娘は強烈な個性でぶつかり合いながら、互いに才能を認め合う師弟の間柄でもあった。その程よい距離感は、時代を超えて人々の胸に静かに響く。北斎を演じた永瀬正敏と大森立嗣監督に撮影の舞台裏を語ってもらった。

src

ラーメン店起業体験が学校を変える? 「一風堂」支援の独創的な教育プログラム:福岡・柳川高校

福岡県の私立柳川高校(古賀賢校長)は、世界16の国と地域に約300店舗を展開する福岡のラーメン店「一風堂」と組んだ前代未聞の「スタートアップ教育プログラム」を今年スタートした。ラーメン店経営のアイデアを形にすることで、実践的な経営力を養うのが目的だ。独創的な商品はキッチンカーで販売する。

Ad
src

消える日産GT-R、復活のホンダ・プレリュード 国産スポーツカーの未来像は?

世界中にファンを持つ日本製スポーツカーの代表格、日産GT-Rが2025年8月に生産終了となった。1960年代から続く伝統のシリーズがなぜ姿を消すのか。歴史を振り返ると共に、終焉(しゅうえん)の意味を検証する。

src

葛(くず): 「古事記」の時代から奈良吉野の名産―良質な水と冬の寒さが最高級品を生む

驚異的な繁殖力から「グリーンモンスター」と呼ばれ、米国では侵略的外来植物に指定される。でも、その根に蓄えたでんぷん質はこの上なく上品なふるふる感を生み出す。

src

吉野の山の白いダイヤモンドは限りなく透き通る : 葛のお料理コレクション

雑菌の繁殖しにくい凍てつく時期に、何度も何度も繰り返し精製する過程を「吉野晒し(よしのざらし)」と言う。そうして得られた真っ白い葛粉は「白いダイヤモンド」と珍重される。

src

食べごたえずっしりでもヘルシー!和食材の代表選手:豆腐のお料理コレクション

豆腐は栄養豊富で、主菜に副菜にと変幻自在。毎日食べても飽きないうえ、お財布にも優しい庶民の味方だ。

src

法輪寺 虚空蔵菩薩立像:六田知弘の古仏巡礼

大陸的でどこかエキゾチックな風貌の飛鳥仏。手を合わせ拝んでいると、いつしか私たちは穏やかな空気に包まれる。

src

大躍進のプロゴルフ日本女子:世界メジャー大会を次々制する5つの理由とは

世界の女子プロゴルフ界で今、最も勢いがある国は日本だ。今年の海外5大メジャー大会では、西郷真央がシェブロン選手権、山下美夢有(みゆう)が全英女子オープンを制した。世界最高峰の米女子ツアーの国別勝利数でも、今季は10月1~4日のロッテ選手権まで25戦中5勝で、強豪・韓国と並んで最多タイ。強いニッポン女子ゴルフの理由を考察した。

src

よみがえる奄美の原風景:本土復帰72年、戦後の記録写真をデータ化して島へ

70年前に民俗写真家・芳賀日出男氏が撮影した奄美群島の画像データが、現地に寄贈された。当時の暮らしや風習の克明な記録は、古老たちの記憶をよみがえらせ、失われつつある島の文化継承でも大きな役目を果たしていく。

src

奪われた大地に響く物語──ガッサン・カナファーニの「ハイファへの帰還者」

ガザの空を焼く炎の向こうで、パレスチナという名の傷が再び痛みを訴えている。イスラエルによる容赦なき殲滅(せんめ… 続きを読む →

src

和洋中なんにでもアレンジ “組み合わせの妙”に納得!納豆料理コレクション

伝統的な発酵食品として日本の食生活に根付いている納豆。ご飯にのせるだけでもおいしいけれど、現代的なメニューと組み合わせても意外とイケる。バリエーション無限な“納豆ワールド”へようこそ!

src

納豆:独特のにおいと粘りが個性を放つ発酵食品

「日本の発酵食品」の代表格ともいえる納豆。あの独特のネバネバの中にうま味や健康に役立つ成分がつまっている!

src

東大寺 執金剛神立像:六田知弘の古仏巡礼

目を見開き、雄たけびを上げる、その力強い表現には圧倒される。色彩も鮮やかに残り、天平仏の傑作中の傑作と称される。

src

“若返り”の夢とがんのリスクは隣り合わせ?:世界が注目するiPS細胞アンチエイジング研究

人生100年時代。医療や介護に頼らずにいられる「健康寿命」をできるだけ長くしたい、できれば見た目も若々しく―そんな思いを実現しようと近年、iPS細胞技術を使った老化防止や若返りの研究が活発化している。東京大学の山田泰広教授に、若返り研究の可能性と課題について聞いた。

src

『葬送のフリーレン』 人生の意味を問う異色ファンタジー:冒険の終幕から始まり、新たな旅へ

1000年以上の寿命を持つ異種族エルフの魔法使いフリーレン。その特殊な視点から人間の生や文化を見つめた異色作『葬送のフリーレン』は、全世界で単行本の累計発行部数が3000万部を超える大ヒット作になった。異世界を旅するファンタジーでありながら、私たちの生き方にも示唆を与える作品になっている。

src

地味ながら滋味深い…“おふくろの味”を思わせる ひじきのお料理コレクション

黒くて地味な海藻・ひじきは、栄養バランスや彩りを考えて料理にプラスされることが多い。親から「ちゃんと食べなさい」と食卓に出されるような、家庭料理が得意分野だ。

© 2025 boboh5.com. All rights reserved