賃貸物件情報サービスのCHINTAI(東京都港区)が、同社のサービス利用者が設定している物件検索条件を基に、「令和の一人暮らし事情」を分析した。
希望の家賃帯で最も多かったのが「5万円以上~8万円未満」42.4%で、全体の約75%が「10万円未満」を希望している。一方、「10万円以上」は24.8%にとどまり、“10万円の壁”が一人暮らしにおける現実的なハードルとして立ちはだかっているようだ。
部屋探しのこだわり条件として「バス・トイレ別」を設定しているユーザーの希望家賃帯を分析すると、「家賃6万円」では46.7%にとどまっていたのに対し、「8万円」で75.6%に増加。「9万円」「10万円」と家賃がさらに高くなると、希望率は下がる傾向にあり、「バス・トイレ別」は高価格帯では「当然」の設備として認識され、あえてこだわり条件として設定しない人も多いと考えられるという。

格安家賃の狭小物件では、トイレ・洗面所・風呂を独立させず1カ所にぎゅっと詰め込んだユニットバスタイプが多い(PIXTA)
希望家賃帯「5万円未満」と「5万円~8万円」のこだわり条件を比較すると、「バス・トイレ別」「2階以上」など、最低限の快適さに関わる条件の設定率に大きな差があった。このことから、「暮らしやすさ」を意識した住まい選びが本格化する最初の分岐点は、5万円台にあることが分かるという。
希望家賃「5万~8万円」と「8万~10万円」のこだわり条件では、「室内洗濯機置場」「バス・トイレ別」など、生活の快適性に直結する設備を重視するユーザーが、一気に25~30ポイントも増加する。家賃8万円台を超えると、「最低限の暮らしやすさ」から「一歩先の快適さ」へと意識がシフトするようだ。
希望家賃帯「8万~10万円」「10万円以上」のこだわり条件差では、「ペット相談可(種類によってはペット飼育可)」「追いだき機能」「南向き」など、プラスαの快適さや自分らしいライフスタイルを重視する項目傾向が強まり、「暮らしを楽しむための住まい選び」の意識がより明確になっているという。
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